それから数時間後ー

「ひーん……！もう許してー」
「駄目！」
「意地悪……」
「うるさい！さっさとこの問題ぐらい解け！」

私は、鬼魔神に捕まって延々と英語の問題を解いていた。

でもでも、あれからずっと解いてて私の頭も限界だし……お腹もすいたし……
私は、最後の悪あがきと思ってー……

私に教えやすいよう隣にいた陵君を上目遣いで見たかと思うと
「ねぇ……お願い……もう、限界だよぉー」
と、涙目でお願いしてみた。

すると陵君は、一瞬固まったかと思うとみるみるうちに顔が赤くなっていった。


「…っ、不意打ちズルすぎなんですけど」

口元に手をあてた陵君がポソッと言った。

照れたのか、鬼魔神さんはスッと手を私に近づけて来てると思ったら、ピンッ！……いきなりデコピンされました。