「え?下の名前で呼び合う?」
え?え?
ち、ちょっと待って……それって……いやそれ以前に一旦頭のなかで整理しよう……うん、そうした方が絶対いい


私が頭のなかで陵君の言った言葉の意味を整理しようとしたとき

「おい、聞いてる?」
不機嫌そうに陵君が聞いてきた。


きゃー、また……不機嫌陵君になっちゃったよー
よ、よし…

「うん!呼び合おう!」

言ってからハッとした…。
わ、私今…しかも勢い余って大きな声になっちゃった。

うわーん、陵君もポカーンとしてるよー

すると、陵君は「ぷっ」と吹き出したかと思うと
「アハハっ!
お前ホンット声デカ過ぎだろ」

うん……自分でも分かってるから…そこまで笑う!?


てか、陵君ってこんなに笑う人だったの?
笑う原因は私だけど、陵君のことがまたひとつ知れて嬉しかった。