ーそして迎えたお見合い当日ー
私はとある高級料亭にて、お見合い相手の到着を待っていた。

ちなみに、私に代役を頼んできた従姉妹さんは叔父さんに私が代役をやるということを伝えたら、そのまま行方が分からなくなりました。


でも、日向ちゃんはあそこにいるよね。
自分の彼氏さんのところに……


また、私が考え事を始めてしまうときに私の(日向ちゃんの)お見合い相手が入ってきた。


「すみません。遅れました。」
そう言って、頭を下げた彼はモデルなんじゃ?と思うほど顔も完璧で、身長もとっても高かった。

か、かっこいい……

私は、一目惚れをしてしまった。
そして、お見合いはその後滞ることなく終わった。


お見合いから数週間後、私は天ヶ崎家に呼び出されていた。

「どうしたんですか?いきなり『来て欲しい』なんて」

「実はな……さっき先方から電話があってお見合いの話を進めて欲しいと……」

「え!?」
「ま、待ってください!私は、日向ではありません
どうするんですか!?」


そういった私の脳裏にある一つの可能性が浮かんだ。
そして、その可能性は的中する。

「その点は平気だ。
彩佳ちゃん、君も名字が違えど家の血が流れている。」
「はぁ……?」
「だから、君が嫁げばいいのだよ。」

「………………え?
ち、ちょっ!叔父さん!私は……」