ロイと視線が交わったまま沈黙が流れた。

ロイは本心を語るのだろうか?

きっとロイも私の気持ちを読み取ろうとしている。


「ロイに捨てられたら………私はどうすれば
いい?」

「………。」

「この国で一人でも強く生きたくて…仕事を見つけた。」

「ああ。」

「だけど………ロイと一緒にいる事が当たり前になってしまった今は怖い。ロイから離れるのが怖くて堪らない。」


するとロイの唇が軽く触れた。

それでも視線が交わったままの私たちはお互いの本心を読み取ろうと必死だ。


「リン、俺が好きか?」

「………好きみたい。」

「俺もリンが好きだ。」


思わぬ告白に沈黙が流れた。