「ロイ・レアードさんの婚約者だとか?」

「どこの国の方ですか?この国の方ではないですよね?」

「その瞳は本物ですか?」


メディアからの質問が凄い。

急いでロイの家の門を潜る。

使用人がメディアを抑えてくれている。


「ロイ・レアードさんはプレイボーイとも言われてますが、ご一緒に住まわれてるのですか?」

「浮気の心配は?」


変な方向に質問が向いてきている。

それを無視して家の中に駆け込んだ。

思った以上の騒ぎに戸惑ってしまう。


「おかえりなさい、リン様。」

「ただいま、ダヴィ。」


玄関にはダヴィが待ち構えるように立っていた。

この騒ぎの原因は分かっている。

私が新商品のイメージガールとして街中に広告が貼られているからだ。