私自身も…この幸せな日常を手離したくはないと思っている。

ロイとの触れ合いも心地良い時間だ。

仕事も充実している。

幸せ過ぎて怖いぐらいだ。


「ロイ、幸せ過ぎて怖いよ。」


思わず漏れてしまった言葉。

ロイの抱き寄せる腕に力が込められた。


「俺の婚約者なんだ。幸せで当たり前だ。」

「ふふっ、本当にロイは自信家だね。」

「嫌か?」

「もう慣れたよ。自信家のロイが当たり前だよ。」

「そうか。」


いつから私達は…こんなに甘くなったのだろうか?

2人で過ごす心地良さが当たり前になっていく。


「ロイ。」

「ん?」

「見つけてくれてありがとう。これも運命だったのかな。」

「そうかもしれないな。」


この幸せな日常を失いたくないと強く思ってしまった。