ロイから意外な答えが返ってきた。

反対されるかと思いきや。


「リンに任せる。私の方は問題ないよ。」


あんなに仕事に反対していたロイの発言なのか?

イメージガールだよ?


「ロイ、私がメディアに出るかもって話だよ?」

「わかってる。別に問題ない。」


落ち着いた様子のロイを見つめていれば、私の隣へと座った私の肩を抱き寄せてきた。

こんな触れ合いも日常になりつつある。


「私もシャノワールでは有名だ。近々、リンも婚約者として広く知られる立場なんだ。」

「………。」

「良い機会だと思うよ。」

「リンもメディアに出れば、私の事を聞かれるかもしれない。だけど堂々と婚約者だと言えばいい。何も問題ないから。」


ロイの決意は固い。

私を本物の花嫁にするという決意が。