目覚めたら契約花嫁

カフェから街を観察してみると、私の容姿はかなり珍しいのが分かる。

黒髪、黒い瞳………。

ロイやダヴィのように茶色の髪、ブルーの瞳が目に付く。

本当に異国の地だと実感する。

街並みを観察するが、簡単に仕事は見つからない気がしてきた。


「異国か………。」


私自身の姿を上から見下ろす。


「ふぅ〜、私が異国の人か………。」


シャノワールの人から見たら私が異国の人なんだ。

カフェにいても、きっと目立っているに違いない。

黒髪、黒とヘーゼルのオッドアイ………。


『黒猫がいるのかと思った』


ロイの言葉を思い出す。

黒いコートを羽織った私は黒猫に見えたんのだろう。

黒猫か………。