どうしようかな。


「外に出てみるか。」


部屋で考えても解決しない。


『人前では品のある服装を。』

「………。」


今の私の服装を上から見下ろし、クローゼットに向かった。

ロイはロイなりに融通してくれた。

それに応えるべきだよね。

クローゼットからロイ好みの服を取り出して着替えた。


「これかな。」


全身鏡の前でポーズをする。


「よし!」


気合いを入れ直して、ダヴィのいる部屋に向かう。

一人で歩くな宣言をされているので、ダヴィにお願いして外へと出かける。

チラチラと視線を浴びるが気にしない。


「仕事………あるかな?」


ダヴィをちらりと見たが反応はない。

絶対、ロイに言われているんだ。


『ダヴィ、手伝うなよ。』


ロイの声が聞こえてきそうだ。