私がロイを必要なように、ロイにも私が必要なんだと思う事にした。


「ダヴィ、どう?この服。」

「………ロイ様の好みでは………。」

「私好みなんだけど駄目かな?」

「露出が………。」


露出?

短パンなんだけど?


「駄目かな?」

「………わかりました。」


渋々だが納得って感じだが、私はエレガントよりカジュアルな服装が好きだ。


「胸元が………。」

「そう?」


自分好みの服を遠慮なく買わせて貰う。

これは契約だ。

お互いの利害関係で成り立っている。


「………それはロイ様の………。」


何度も聞こえるダヴィからの言葉。

それでも私はここで生きていくしかないのだから、自分を偽りたくない。

日本にいた時のように過ごしていきたい。