「リン様、欲しい物があれば遠慮なく言ってください。買われますか?」

「でもお金が………。」

「ロイ様のカードがございます。」

「でも、それは私の………。」

「リン様、遠慮はいりません。さあ、行きましょう。」


私の手を引き、じっと見つめていたマネキンのあるショップに入っていく。


「リン様、欲しい服はどれですか?何着でも遠慮なく言ってください。」


それだけ言うとダヴィはマネキンの服と同じ服を店員に聞いている。

ショップ内を見渡してみる。

私好みのショップだ。

でもロイに頼るのは………と思ってしまう。


「彼女のサイズを。リン様、他の服も見ましょう。」


私はどんな顔をしているのだろうか。

励ますように笑みを浮かべるダヴィに心苦しくなる。