ユートをじっと見つめる。

瞳は黒い。

日本人のような顔立ちでもある。

まさか………嘘でしょ?


「俺も聞きたい。」


ロイの不機嫌な声が聞こえてきて我に返る。

じっとユートを見つめ過ぎていたようだ。

ぎゅっと手を繋がれた。


「俺も聞かせてくれ。」

「2人だけの約束です。」

「日本とやらの話だろ?」


ユートが目を見開いてロイを見た。


「リンから聞いた。」

「レアードさんは信じたんですか?リンさんの話を。」

「信じられなかったが………リンとの出逢いは不思議な出逢いだったからな。」

「そうですか。でも2人だけで話したいので。」

「………絶対に触れるな。」

「わかってます。」


くすくすと笑うユートにロイが舌打ちした。

独占欲………

ロイの独占欲が伝わってくる。