目覚めたら契約花嫁

お揃いのネックレスが胸の前で揺れる。

ホテル前には記者の姿が数人見える。

エミリーの情報を得たパパラッチのようだ。


「女優も大変だね。プライベートも見張られてて。」

「………。」

「エミリーを張ってるらしいよ。」


急に黙り込んだロイ。

気づいてなかった?


「ホテル内にも入れるのかな?やっぱり記者は規制されてるの?」

「………入れないだろ。」


ロイの動揺が伝わってきた。

やっぱりな………と思う私はロイを見上げた。


「ロイ、どうかした?」

「いや、別に。」


足早にホテルに入ろうとするロイ。

動揺してる?

手を繋がれた私も足早にホテルへ入っていった。


「レアードさん!」


背後から聞こえたロイを呼ぶ声。

それを無視するロイに不信感が再発した。