背筋が凍るようだった…
ここまで聞いたら何となくわかる。
浮気の2文字が頭を占領する…

「お待たせいたしました。日替わり御膳です。ごゆっくりお召し上がり下さい。」

頼んでいた料理が運ばれてくる。
頼んだときはとても楽しみだったのに今はもう食べる気がしない。

「ご飯食べる前にごめん…気がきかなくて…」

「ううん、いいの。食べた後だったらきっと吐いてるかも…」

無理やり笑顔をつくり、冗談にならない冗談を言った。

「そしたらおしゃれなイタリアンレストランに入って、曖昧な情報で不安を煽るのは良くないと思って私もそのお店に入ってみたの。仲良く二人でディナーを食べてて、私もひとりじゃ変だから旦那に来てもらって。正直ただの仲良しな上司と部下って感じじゃなくもっと親密な雰囲気だった。」