あっという間に寝室まで連れてこられ、ベッドに下ろされた。
稗田さんは相変わらずニヤニヤとイジワルな顔をしてて私はどんな顔をしていいのか困る…。
両手を前で組んで胸を隠してはみるものの稗田さんの力には及ばずあえなく押し倒され腕は外された。

「綺麗だよ。隠すなんてもったいない。ヨガ続けてるんでしょ?さっきも思ったけど引き締まってきてるんじゃない?」

「もう、見ないで、お願い…」

「俺だけだよ。だから許して、全部見せて……悔しいなぁ、なぜか田邉の言ってた通りホクロがある…」

「でも田邉さんの前で裸になったことはないですよ?たぶんホクロの位置なんて別れた旦那も知らないんじゃないかな?」

「はぁ、嫉妬しちゃうなぁ。田邉にも別れたご主人にも…」

稗田さんは苦しそうな顔をしてそう言い、何度もキスをした。
次第にキスも深くなっていく。
先ほどのような早急さはなくゆっくり全身を舐めるかのようにキスをされる。
いつの間にか恥ずかしさを忘れ、抵抗することなくそれを受け入れ稗田さんだけを感じていた。
自然と声が漏れ、夢中になって稗田さんにしがみつき、寒いはずなのに裸で肌が触れ合うとそこから熱が生まれ寒さなんて感じなかった。

「あっつい…また汗かいちゃったね。」

2人とも汗だくになってて、それが恥ずかしいやら可笑しいやらで2人で笑った。
何だか恥ずかしがってることが恥ずかしくなり、もう促されるまま稗田さんとシャワーを浴びた。