運命の恋~もしもあの時・・~

「もしもし、私神田有希です。勝手に香織の電話に出てごめんなさい。香織は出られる状態じゃないので!代わりに用件を聞きます。」

そうやって電話に出た有希はとても冷たく隣にいる私も怖かった…

『あ、あの、香織は無事ですか?帰ったら電気付いてなくて探すけど香澄もいなくて…』

「えぇ、無事です。衰弱しきっていたので私が無理やりお願いしてうちにきてもらってます。勝手に出て行かれたと伺っておりましたのでご主人様には相談する必要はないと私が言ったんです。」

そんな…私もつい忘れてたしまってたから有希のせいじゃないのに。

『そうですか…出て行ったというか、頭を冷やしたくて…』

「男の人は勝手ですね!自分のことしか考えなくていいから。家族を置いてひとりでホテルに泊まるなんて…香織はどんなにショックでもフラフラでも家にいて逃げなかったんですよ。香澄ちゃんのこともちゃんとして家事も。あなたの物を洗濯して食事の用意もしてたでしょう?性欲処理の相手まで…」

有希の目から涙がこぼれた。
言葉にしてしまうとなんてひどいんだろう…
性欲処理って…