運命の恋~もしもあの時・・~

『もしもし、香織?俺、ひろ…田邉だけど。なんで先輩とは電話して俺は無視なんだよ!』

「相変わらず元気ね。良かった。無視じゃなくて着信があった順番にかけ直したのよ。」

でも今までも電話は取ってないから無視って言われても仕方がないか…

『元気か?この前は送っていかなくて悪かった…。驚いたよな…俺も驚いたよ。またご飯作ってくれよな!じゃあ先輩怒ってるから代わるわ。』

「もう行かないわよ!ちゃんと仕事してね!」

『ハハハッ、つめてーな。』

田邉さん元気そうで良かった。
夏川さんはどうしてるだろう?今の会話聞いてなかったならいいけど…

『香織ちゃん?ごめんね。田邉のヤツ俺のスマホ奪って出てっちゃって…』

「フフッ田邉さんらしいですね。昨日のことは私がお願いしたから、稗田さんのせいじゃないですよ。私のわがままで振り回してしまってすいません。とりあえず現実逃避して有希の家に逃げることにしました。」

『えっ?どうして?俺のせいだよね?』