20歳になってもその夢は変わらなかった。

父の会社、当時付き合ってた彼氏、
大好きな地元、全てを捨てて荷物1つで
上京した。


何も当てはなく最初に住んだ家は
4畳一間の家賃8万円。

上京したその日に歌舞伎町のキャバクラに
体験入店をした。

その後も何店も体験入店を繰り返し
やっと自分に合ったお店を見つけ、働く事が決まった。

私はno.1になるために上京した。
その熱意に応えてくれたのか、いいお客様ばかり紹介してくれたお店では上京2ヶ月目にしてno.2まで上り詰めた。

no.1になるためだけに全てを捨てて上京した。
枕営業だって、なんだってやった。

上京したてで成績をあげた私を
よく思わない人間もいただろう。

私の靴は破られ、母親から成人祝いでもらった
ネックレスまで盗まれた。