筆に込められたラブレター

「でも、莉奈とは付き合ってないから……我慢する、好きだけど……」

「勝手にキスしたくせに?」

「それは悪かったと思ってる」

「好きな子がいいって言ってるのに?」

「莉奈は俺をからかってる?」

「からかってないよ、勇斗にキスされてもびっくりはしたけど嫌じゃなかったしもしかしたら勇斗と繋がることも嫌じゃないのかなって思っただけ」

「俺とするなら付き合ってくれるってこと?」

私は一瞬考えた

私、勇斗に軽い女だと思われてるのかな?

「この間のラブレター見てちゃんと考えなきゃと思ってるよ……勇斗のこと」

勇斗は振り向いた

「本当に?」

「うん、まあ、手紙嬉しかったし」

「じゃあ彼女になってくれるのか?」

少し間を置いて私は頷いた

勇斗はすぐ私に抱きついてきた

「嬉しい、莉奈」

勇斗は私の唇に自分の唇をぎゅーと押し付けてくる

「ちょっと、もっと優しくしてよ」

「ごめん、嬉しすぎて力が入っちゃった」

「勇斗は昔から力が強いんだから、私折れちゃうよ(笑)」

「ごめん、本当にごめん」

勇斗は軽くキスをくれた

私は勇斗の丸い顔を持ち自分からキスをしていった
「勇斗……私でいいの?」

「莉奈がいい」

二人が繋がった時、外の雨も止んでいた

私は家に帰ってラブレターの返事を書いた


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