筆に込められたラブレター

「じゃあ、飲み物頼もうか」

「うん」

勇斗はそういってから部屋をうろうろし始める

「何してんの?」

「えっ、どうやって頼むのかなって」

勇斗の顔が真っ赤になっていた

私はベッドから立ち上がった

「ここの電話」

「あっ、ありがとう」

私はまたベッドに戻る

何か小さな声でボソボソ言ってるのが聞こえてくる

私はそれが可愛くて思わず笑ってしまった

勇斗が戻ってくる

「もう、笑うなよ俺初めて入ったんだから」

「ごめん、二人しかいないのにそんなこそこそ言わなくてもと思って(笑)」

「莉奈は慣れてるんだろ?」

「ラブホは初めて来たよ、勇斗がシャワー長いからその間に部屋を見たんだよ」

「長かったかな」

「私が浴びてる間何してたの?」

「天気見てたかな、雨雲」

勇斗らしい(笑)

ここ入るの勇気いっただろうな

「ねえ、せっかくだしスル?」

「えっ、でも避難で入っただけだから服乾いたら出るだろ?」

「そうだけどまだ雨降ってるみたいだし止まないと出れないよ」