キスはとてもびっくりしたが嫌ではなかった

最初は彼を忘れなきゃいけないと思って勇斗の誘いにものっていたところは確かにあるし、勇斗もそれは納得済みだった

勇斗がこの提案をしてきたからには私もちゃんとした返事をしなければならない

夏休みも終わりになってきた頃勇斗から出掛けようと誘われた

手紙をもらってから考えていたので気晴らしに出掛けることにした

バイクで迎えにきてくれた勇斗は山へ連れていってくれた

緩やかな川の流れているところで私は自分で作ったお弁当を二人で食べた

「莉奈、美味しいよ」

勇斗は丸い顔で童顔で目も大きい

笑うと少年のような笑顔になる、昔から変わってなかった

笑うと目尻にシワがよって大きな目がなくなるくらい表情が豊かになる

食事を終え川で遊んでいた


山の天気は変わりやすい

急に雨が降ってきた

バイクに二人は乗り山を降りかけた途中でホテルがあった

激しい雨に勇斗はホテルにバイクを停めた

「しばらく休もう」

ここがどういうホテルか大学生の私は見ればわかるし、私は元カレとは経験済みだった

ホテルに入ると私は先にシャワーを浴びさせてもらいバスローブをまとった