「別に男に何されようがあんたに関係ないでしょ」
「関係ある。
もうお前は俺以外の男に触れられるの禁止」
「はぁ?何ふざけたこと言ってんの」
制服をまだ着せられている途中だったけれど、体を起こし自分で残りのボタンをとめる。
それほど雪夜の言葉には驚いた。
もちろん任務がなければ、自ら抱かれにいくようなことはしないけれど。
もしかしたら秋崎さんから任務の連絡が来るかもしれない。
雪夜を殺すことに失敗して以降、まだ秋崎さんから連絡はきていない。
けれど秋崎さんは本当に突然連絡してくる人でもあるため、いつでも動けるようにはしている。
「ふざけてねぇよ。今から適用な」
「無理に決まってる。
私だって任務を遂行しないといけないし…」
「だから男に抱かれるのか?」
不意に雪夜の声のトーンが落ちた気がした。
思わずビクッと肩が跳ねる。
「……だったら何?
あんただってそれぐらいするでしょ?」
「もうしねぇよ」
「は?」
「だからお前もそういう任務は受け持つな」
脅すような声。
鋭い目つき。
明らかに不機嫌な姿である雪夜。
今の一瞬でどうしてそこまで不機嫌になる必要があるのだろうか。
私にはわからない。



