「優しくするから」
そう言って雪夜は私を軽々しく持ち上げ、ベッドまで運ばれる。
「ちょ、待って…」
「大丈夫、同じところ触るだけだから」
何を言っているんだこいつ。
絶対最後までやるだろう。
大きく動けば体が痛むというのに、それでも雪夜は私の上に覆いかぶさってきた。
「ねぇ、本気で言ってるの」
「ああ」
「上書きしたいってバカみたいな理由で?」
「バカじゃねぇよ。お前は俺の所有物だから」
物扱いしてくるひどい人間。
結局雪夜は私を思うがままに弄びたいようだ。
そう思い、彼を睨んでやったけれど───
リボンを解き、ボタンを外してくる手つきは驚くほどに優しかった。
乱暴でもない。
理性を失っているわけでもない。
ただ真剣な表情で私の制服を脱がしていくものだから、逆に戸惑ってしまう。
そこまでして私に執着する意味がわからない。
それとも本当に優しさで、恐怖心を消そうとしてくれているの?
結局制服を脱がされ、白いキャミソールのシャツを捲り上げる彼。
チラッと視線をそこに向ければ、殴られた部分に大きな痣ができており。
確かに痛いはずだと思った。
それでも骨にヒビが入ってないだけマシかもしれない。



