危険な愛に侵されて。








あの懐かしい気持ちは、学校に着いてからも忘れられなくて。

その正体を見つけ出すかのように何度も頭の中で考える。


あの懐かしさは何だったのだろう。


ちらっと横目で雪夜の姿を捉える。

見た目と違って彼は真面目らしく、先生の話を真面目に聞いていた。


その横顔はいくら嫌っていたとしても、素直にかっこいいと思うほど整っていて。

ピアスを開けたらより一層かっこよくなる気がするな、なんてらしくないことを考えてしまう。


案外痛いのが無理、という理由でピアスの穴を開けないのだとしたらそれはそれで面白いのだけれど。


「……はぁ」

結局考えても答えは出るはずなく、もやもやとした気持ちが心に残る。

けれど考えても思い出せないため、諦めて机に顔を伏せた。


もちろん寝るつもりなんてサラサラなかったのだが、雪夜が転校してきてからあまり眠れていない日が続いていたのが正直なところで。

案外眠気はすぐにやってきた。


それに逆らおうとしなかった私は、授業中にもかかわらず目を閉じて眠りについてしまう。