「……性悪女」
その様子を見た雪夜が、私に対して余計なことを言ってきた。
「雪夜、なんか言った?」
「別になんでも」
私がにっこり笑みを浮かべて聞くと、彼も同じように満面の笑みを浮かべてきて。
ああ、むかつく。
腹が立って仕方がない。
「……お前ら、なんか変な関係になったな」
「昨日は俺のことかっこいいって騒いでたのにな」
「いや、そうじゃなくて…」
やっぱり戸惑った様子で、何か言いたげな祐樹。
けれど最終的に黙り込み、3人で学校へと向かう。
変な組み合わせ。
祐樹とは結構ふたりで行くけれど、そこに雪夜が入るだなんて。
「今日の宿題やってない、静見せて」
「あっ!待って、私も忘れてた!」
「静もかよ、珍しい。涼雅は?」
「やってるけど簡単だからそれぐらい自分でやれ」
宿題をやっていない私たちを呆れた様子で見つめてくる雪夜。
何気ない日常会話。
右側には祐樹、左側には雪夜。
そんなふたりに挟まれて歩く、“女子高生”の私。
初めての並びだというのに気のせいだろうか。
懐かしい気持ちが湧いてくるのは───



