危険な愛に侵されて。




「祐樹、雪夜とやけに仲良いね」


気になったから聞いてみた。
もしかしたら昔から繋がりがあったのかなって。


「……は?」
「え…?」


すると祐樹は私のほうを見るなり、驚いたように目を見開いた。



「静、本気で言ってるのか?」
「えっと、何のこと…?」

「確かに苗字呼びしてるから本気なんだろうけど…覚えてない?」

「覚えてないって、だから何が?」


答えを焦らされているようで、思わず迫ってしまう。

だって今の言い方はまるで私も雪夜と昔、関わりがあったかのような───


「何がって、涼雅は俺たちの…」
「昨日話してみたら意気投合しただけだから」



祐樹の言葉を遮るようにして口を開いたのは雪夜で。
すこし微笑みながら『な?』と祐樹に同意を求める。

明らかに戸惑った様子を見せる祐樹だったけれど、曖昧に頷き同意した。


いったい祐樹は何を言おうとしたのか。

私には想像できなかったけれど、もしかして私は何か大事なことを忘れているのだろうか───


「お前らこそ幼なじみなだけあって仲が良いんだな」
「……まあな、静とはずっと関わりあるし」

「夫婦って言われてたくらいだからな?」
「なっ…だからこいつの夫は死んでもなりたくねぇよ!」

「……え、こいつって誰のこと?」
「静は黙ってろ!」


やっぱり今日も鈍感なフリをして、顔を真っ赤にする祐樹の気持ちに気付かないフリをする。