息が苦しくなるまで繰り返されるキスは、強引の中にも甘さがあり気を抜いたらハマってしまいそうだ。
「んんっ…」
また思い通りになる───
そう思った途端、雪夜は唇を離してきた。
本当に突然のことだったから、一瞬戸惑ってしまう自分がいて。
それがまた悔しかった。
わかっている。
また私は雪夜を求めようとし、キスの次を心のどこがで期待している自分がいたのだと。
そんな欲に負ける自分が嫌で、何度も違うと否定する。
「物足りねぇ顔してる」
私を見おろす彼が嬉しそうな笑みを浮かべたため、息が乱れる中思いっきり睨み返してやる。
「そうやって抗えばいい、燃えるから。
案外従順じゃねぇ女がいいみたいだ」
私の頭を撫でながらそんなことを言ってくるため、気持ち悪くて振り払いたくなるけれど。
足が少し震えているせいで、ぎゅっと彼のシャツを掴むことしかできない。
「体は意思に反してるみてぇだけどな?
キスだけでこんな風になって」
立っているのがやっとの状態の私は、さっきのキスだけで“あの日”のことを思い出してしまい。
それだけで体全体が痺れるような感覚に陥り、こんな無様な状態になってしまったのだ。
つまり体が彼を求めている───



