危険な愛に侵されて。








私の家は六階建てのマンションの一室。

祖父母が心配性であるため、セキュリティーがしっかりしてあるところがいいだろうということでこの家に決まった。


防犯カメラなどが至るところに設置されており、より安全性が高いということだった。


ちなみに私は五階に住んでいる。

隣に住むのは心優しい熟年夫婦で、一人暮らしをしている私をよく気にかけてくれていた。


夜ご飯になる惣菜を結構な頻度でおすそ分けしてくれたり、家にだって呼んでくれる。

そのためこの部屋に住むのはひどく心地良かった。


今日は幸いにも近所の人たちと会わずに済み、心の底から安心した。

だってもし雪夜といるところを見られたら、質問攻めされることだろう。


場合によれば心配される恐れだってある。


「……ここだよ」



けれどもし今日、雪夜を殺すことに成功すれば。
ここの部屋に住めなくなる。

少し悲しい気持ちもあるけれど、それ以上に復讐心が強いのだから仕方がない。