「……あー、なんとなくわかったかも」
「は?」
「なんかすっげぇ誤解してるみたいだな?」
「……何が言いたいの?」
今の会話で彼は何を読み取ったのか。
誤解などと言っているけれど、何を誤解しているというの?
「まあいいや」
「は?さっきから何言って…」
「お前が俺を殺したい限り、俺から離れることはなさそうだし」
逆に好都合だと話す彼の神経を疑う。
「死にたいの?」
「お前に殺られるわけねぇだろ」
「ふざけないで。絶対あんたの命奪ってやる」
「でも今日もお前の負けだな」
私の唇を指でなぞり、楽しそうに笑う彼。
いちいち気に障る。
「だから今日もその体、めちゃくちゃにしてやるから」
「……っ、誰があんたなんかに…んっ」
唇に添えられていた指が下へとおり、今度は首筋をなぞるってくる。
「年上の女としかこういうことしたことねぇからさ…お互いが制服ってなんか新鮮で燃える」
どこかの変態が言うようなことをさらっと口にする彼の瞳は野性的で。
今すぐ食われてしまいそうだ。



