危険な愛に侵されて。







どれぐらい経っただろうか。


宮木さんが用意してくれた簡易椅子に祐樹と私は座り、涼雅の目が覚めるのを待っていた。



お互い何も話さない。
ただ時間だけが過ぎていく。

このまま目を覚まさないんじゃないかと思うほど。


けれど涼雅は気絶させられたのだ。
そろそろ起きてもおかしくない。


ちょうどそう思っていた時、ピクッと涼雅の指が動いた気がした。



「……涼雅」

すぐに私は反応し、立ち上がって。
涼雅のそばに行く。


名前を呼べば、今度は瞼も動き。
彼はゆっくり目を開けた。

涼雅が目を覚ましたのだ。



「……静音」

寝起きなのか、声が掠れている。
さらには弱々しくも聞こえる声。


「おはよう。3日ぶりだよ」

しばらくの間、涼雅は何も言わず。
ただぼーっと私を見つめていたけれど。


ようやく体を起こした。



「静音、久しぶり」

そして私の頬に触れたかと思うと、彼は目を細めて優しい笑顔を浮かべたから。

ほっと安心した自分がいた。