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家に着き、宮木さんを除く3人で中に入れば異様な空気が漂っており。
重苦しい空気だった。
未央ちゃんが先に歩き、涼雅の部屋へと向かう。
「神田くん…!」
「未央、呼んできてくれてありがとう」
あくまで冷静な神田の声が涼雅の部屋から聞こえてきた。
そして私は緊張しながら、重い足を動かし。
中に入れば───
「……っ」
ベッドで眠る涼雅の姿。
その周りには神田だけではない。
俊二さんや組長が険しい表情をして見つめていた。
「……御園さんと、そっちはもしかして祐樹くんかな」
「え…」
どうやら俊二さんは祐樹のことも覚えているようで、彼の名前を口にした。
一方祐樹はというと、“この場”がただの一般の集まりではないということを察しており、少し恐れているようにも見えなくない。
「涼雅の父です。君はもうひとりの幼なじみの祐樹くんだよね?」
「あ、はい…」
なるべく優しい声で話す俊二さんに安心したのか、ようやく祐樹は口を開く。



