「雪夜…?」
彼から感じる色気に、一瞬クラっとした。
酔ってしまいそう。
胸がドキドキして、じっと雪夜を見つめた。
「なんだ」
「え…」
「何も心配なんていらなかったんだな」
雪夜の左手の親指が私の唇をなぞる。
それだけでゾクゾクして、顔が熱くなった。
「……っ」
「怖かったんだ」
私の反応を見て笑みをこぼしながら、自分の気持ちを素直に語りだす雪夜。
一体彼は、何を恐れていたのか───
「“同情”でそばにいられるんじゃないかって考えたら」
「……え」
「俺はお前の全部が欲しい。
だから同情なんていらねぇ」
一度、私の唇に優しくキスを落として。
その瞳に囚われる。
動けない、抵抗もできない。
ただ彼に吸い寄せられるような感覚。
「でも、もう大丈夫みてぇだから」
額をくっつけてきた雪夜が笑う。
嬉しそうに。
「何自惚れてるの」
「自惚れるに決まってるだろ、その反応」
ああ、完全に私の負け。
目の前の彼にドキドキして、顔が熱くなって。
キスに酔った私の。



