危険な愛に侵されて。







居間で待っているのは3人。

私は雪夜の横に座り、未央ちゃんはテーブルを挟んだ向かい側にひとりで座っている。


恐らく彼女の隣に神田が座ると思ったのだろうか。



流れるのは沈黙。
誰も口を開かない。

雪夜も険しい表情をしており、何やら考え込んでいる様子。



それから少し経ったところで、外から小さな足音が聞こえてきた。

神田が来たのだ。


一瞬ビクッと肩が跳ねてしまったが、それは仕方がない。

先ほどの神田には若頭以上の威厳があり、私は恐怖に怯えていたのだから。



「……遅れてごめんね」

襖が開けられ、中に入ってきたのは雪夜と同じ和服を着ている神田の姿。


やはり大人びており、子供には見えないけれど。
未央ちゃんを抱きしめていた時は幼かった。



神田は未央ちゃんの隣に座ると思いきや、彼女の後ろに腰を下ろし。

不思議に思った未央ちゃんが振り向く時にはもう、後ろから彼女を抱きしめていた。