あの日も今みたいに銀髪だったけれど、そんなのが気にならないほどかっこよくて。
圧倒的な存在感を放ち、女たちを魅了していた。
今は私も同じようで、体が固まり雪夜に見惚れている自分がいた。
一方で雪夜も私を見たまま動かず、口を開かず。
なんとも言えない空気がふたりの間を流れていたけれど───
「お前、そんな格好で止まんなよ」
先に我に返ったのは雪夜のほうで。
ゆっくりと私に近づいてきた。
容姿がいいって本当に有利。
というか今の私には、異性がかっこよく見えるフィルターでもかかっているのかもしれない。
じゃないとこんな相手を見ただけで、胸が高鳴るはずがない。
何こいつ。
いつもよりキメちゃって。
パーティーだから当たり前だけれど、かっこよすぎなんじゃ───
「おい、聞いてんの?」
「ひゃっ……」
見惚れていた私を怪訝そうに見つめ、迷わず太ももに手を置いてきた雪夜。
本当に変態。
確かにナイフを巻きつけてる状態で固まっていた私も私だけれど。



