危険な愛に侵されて。




「多分なんだな」

「……っ、第一神田組主催なら、そういう相手を中へ入れないのが仕事でしょ」

「まあな。一応監視は強化してるつもり。
それでも簡単にすり抜けられる相手だっている」


それは頷けることだ。

高い知識のある人間なら、どんな手を使っても中に入ろうと思考を巡らせる。


もしくは神田組と繋がっている相手が裏切りを図っている可能性だってあるのだ。


「何もないことを願いたいけどね」
「それが一番平和だけどな」


雪夜の言う通り、平和で終わるのが一番いいけれど。
そう上手くいかないのがこの世界。

神経を尖らし、周囲を疑いの目で見る。


ただ───



「静音ちゃんと一緒…!
嬉しい、楽しみだ…!」


裏の世界に、こんな純粋な子が存在することは本当に危険だと思った。