危険な愛に侵されて。




「その日のパーティーは神田組主催のものなんだけど、実は一番重要な組長が不在でね。

俺や涼雅が仕切らないといけない立場にあるんだ」


じっと私を見据え、話を進める神田だったけれど。

とてつもなく目を逸らしたい衝動に駆られ、うまく内容が頭に入ってこない。


「だから未央や御園さんのそばにいられない時もあって、一応護衛はつけておくけど見張りが強いと息苦しいだろうから、なるべくふたりで行動してほしいんだ」


いいかな?という質問に、とりあえず首を縦に何度も頷く。

未央ちゃんから離れなければいいのだ。


それに───


私だってそれなりに力はつけてある。
未央ちゃんを守ることならできるだろう。

相手が拳銃を持っていたり、格上なら別だけれど。



「危なくなったらすぐ助けに行くから」

私が不安に思っているとでも捉えたのだろうか、雪夜が低い声でそう言ってきた。


「別に助けなんていらない……多分」

この間みたいに不意打ちで来られたら対処しきれないため、そこが不安だ。