そのため未央ちゃんはその場から動けず。
意外と神田自身も独占欲が強いらしく、わがままらしい。
「嬉しい…静音ちゃんとたくさん話しするの」
「もー、さっきから御園さんのことばかり」
最終的に神田が拗ねるような幼い表情を浮かべ、未央ちゃんの頬を突っついていた。
こんな表情もするんだと素直に思う。
やっぱり神田もまだ高校生なのだ。
雪夜もだけれど、ちゃんと幼い部分もあるのだ。
それは別にいいのだけれど───
「ねぇ、いつまでこの状態なの?」
雪夜はずっと私を抱きしめてばかりいる。
神田や未央ちゃんはすでに離れ、スキンシップを終えているというのに。
「……飽きるまで」
「いつ飽きるの?」
「さあ?」
「ねぇ、宿題したいんだけど」
「絶対に邪魔はしねぇから」
この間、私が家で料理していた時も同じことを言われた気がする。
「……静音ちゃんの前だと涼雅くん、幼くなるね」
すっかり機嫌を直した未央ちゃんが、ふにゃっと笑いながらそう言った。
まずその笑顔の破壊力を自分でわかってほしいのだけれど。



