「人見知りでも“この人ならいけるかも”っていうのがあるでしょ」
それに最初は神田に協力してもらい、私たちの元に来た様子だったし。
それまで私は未央ちゃんともう二度と関わることはないと思っていたのだ。
「未央は涼雅の言う通り人見知りを発動してたよ。ただ初めて未央から『仲良くなりたい』って言ったから、勇気を出していこうってね?」
神田の言葉に未央ちゃんは目を潤ませ、拗ねながらコクリと頷いた。
「だって、静音ちゃんとなら……なんでも話せる関係に、なれるかなって」
少し切なげな表情に変わる未央ちゃん。
それを見た神田が何かを感じ取ったのか、彼女の肩をそっと抱き寄せた。
“なんでも話せる関係”
その言葉に違和感を覚えた私は考える動作へとは入る。
自分の中で答えはすぐにでた。
この裏の世界で、同年代の女子と出会えることだなんて相当稀である。
さらに神田にも言えないこと───
例えば彼に対する不安とか、そういうことを今まで話せる相手がおらず、ひとりで抱えていたのかもしれない。



