「別にお前に嫌われたって関係ないし」
「静音ちゃんを返して…!」
ムキになってしまった未央ちゃんが雪夜を無理矢理引き剥がそうとする。
これは一大事だ、宿題どころではない。
神田は未央ちゃんを呼ぶことを諦めたらしく、気の毒そうに私を見つめてきて。
この時ばかりは助けて欲しいと思ったけれど、助けを求めるほどの仲ではないため何もできない。
その結果───
雪夜に未央ちゃんが敵うはずもなく。
最終的にぐずっている未央ちゃんを神田が優しく呼び寄せ、彼の元に行った。
きっと神田はこうなることをわかっていたのだろう、機会を待っていたのだ。
嬉しそうにぐずる未央ちゃんの頭を撫でている。
「あんたって本当容赦ないのね…呆れる」
「白野には拓哉がいるだろ」
「あのねぇ、女子同士仲良くしたいんだから」
「でも白野って確か相当な人見知りだぞ?
なのに序盤からこいつにベタベタして…」
まるで文句を言うような口調だ。



