危険な愛に侵されて。




触れるだけのキスだというのに、なんだかこの状況でのキスはいつもより何倍も色っぽく感じられて。

ぶわっと顔が熱くなってしまったけれど、運良く雪夜は私から離れたからなんとか救われた。


お風呂にでも入りに行くのだろうか。

なるべく音を立てないようにして、彼は部屋を出て行ってしまった。


少し寂しいな、なんて思ったり思わなかったり。

結局雪夜がもう一度戻ってきた時にもまだ眠れていなかった。


そして彼は部屋に戻ってくるなり、ベッドに横になって。

さらには私を後ろから抱きしめてきた。


ぎゅっと私にくっつき、離れる様子はなく。
抱き枕になった気分だ。


幼い姿の雪夜。
さっきまで色気満載だったというのに。

寝る前はやはりこうなってしまうらしい。


「…………」


どれくらい経っただろうか。

私をぎゅっと抱きしめてきた雪夜は、気づけば眠りについており。


小さな寝息を立てる雪夜につられ、だんだんと自分も眠たくなってきたけれど───



「……っ、痛い」
「……雪夜?」

ふと雪夜が小さく何かを呟いたため、思わず名前を呼んでしまった。