危険な愛に侵されて。








朝の不安や緊張は何処へやら、昼休みを終える頃には安心感に包まれ、自然と笑うことができた私。

鈴にも『何かあったの?』と嬉しそうに聞かれるくらい、バレバレだったらしい。


ただひとつ、気になることがあるとすれば雪夜のことだ。


5限目の時、雪夜に視線を向けたけれど本人はいつも通りの様子で授業を受けていて。

どこまで見られていたのか、それを見てどう思ったのか。


その時の雪夜の様子を見ただけでは何もわからず。


何とも思っていないのかなと考えると、少し心がもやっとしたのはきっと気のせい。


そして放課後。
いつもならひとりで帰るのだけれど、今日は違う。

自分の家に帰るのではなく、雪夜が住む家に私も行くのだから不思議だ。


「御園、帰るぞ」

どうすればいいのかわからないでいると、そんな私に雪夜がいつもの調子で声をかけてきた。

そこに不機嫌さなどはなく、私を見つめている。