危険な愛に侵されて。




少しの間声を押し殺して我慢していると、結局祐樹はキスマークをつけることなく私から離れた。


「涼雅みたいに慣れてないから、キスマークとか簡単につけれないのが悔しいな」

目を細めて意地悪な笑みを浮かべた祐樹。


何がつけられないだ。
それとほぼ同等に近いことをしてきたくせに。


こんな意地悪な祐樹は初めてで、しかも学校であんなことをしてきて。

さらに私はそんな祐樹の行為に反応してしまったため、恥ずかしくて思わず顔が熱くなってしまう。


「へぇ、静って慣れてるんじゃないのか?」
「し、知らない…っ」


慣れていたとしても、耐性のない私はすぐ反応してしまうのだ。

こんな自分を恨みたくなる。
祐樹に負けた気分だ。


「なんだ、俺にも照れるんだ。
これって結構脈あり?」

「な、にいって…」

「俺のほうが長く静といたのに、簡単に涼雅に渡してられるか」


火照る頬にそっと触れてくる祐樹。
その手つきは優しいけれど、言葉は力強い。