「わっ、髪が…」
体育の時、髪をひとつに束ねていた私。
その後すぐ祐樹に呼び出されたため、ゴムを解く暇なんてなく、今も束ねたまま。
そのため束ねていた髪がボサボサになり、変な形になってしまう。
「うわ、髪ぐちゃぐちゃになったな」
「ひどいよもう…」
ボサボサになった髪型を見て祐樹が笑ってくるから酷い。
諦めてゴムを解き、髪をおろす。
「ん、これで隠れたな」
「……え?」
そんな私を見て満足そうに笑ってきたため、なんのことかわからず反応に困ってしまう。
「体育だから仕方ないんだろうけど、見えてたから」
「見えてた…?」
「ここ。わざと髪で隠れるようにつけるあたり、ずるいよな」
「……っ」
祐樹が私の髪を後ろにやったかと思うと、首筋に触れてきて。
思わず肩が跳ねる。
しかも触れられた場所は雪夜がつけてきた痕がある部分だ。



