危険な愛に侵されて。




暴力を振られていた。
自分の母親に。

すずくんはほぼ毎日殴られ蹴られ、ひどい時は切り傷や首を絞められた痕まで残っていた。


けれど私は、すずくんのお母さんがそんなことをしたと考えられなくて。

だって彼のお母さんはいつも優しくて、ニコニコ笑っている素敵な母親だったからだ。


どうすればいいのかわからなくなった私は、自分の両親に相談するとどちらも驚いき、一度すずくんに泊まってもらい話を聞くことにした。


まずは痣を私の両親に見せた彼は、涙をポロポロこぼしながら全身を震わせていて。

私と同じように両親共に言葉を失っていた。


それからすずくんは両親に抱きしめられると、大泣きしてしまった。

きっと相当我慢していたのだ。


恐怖も全部耐えていた彼は、泣き叫び。
両親は児童相談所に連絡することを決めた。

けれどその日の夜、なんと母親が迎えにきたのだ。


両親はもちろんすずくんを渡すつもりはなく、玄関先で何やら話していた。

その間もすずくんはガタガタ震えており、私がぎゅっと抱きしめていたのを覚えている。