「……っ、それ、は…」
「わかったらさっさと準備する」
結局私は拒否することをやめ、しばらくの間はこの間の家にお邪魔させてもらうことにした。
家に入るともちろんながら雪夜も部屋に上がる。
「……適当に座って待ってて。
てか車で待ってなよ」
「念のため」
「あのね、自分の命くらい自分で守る……ひゃ」
それはほんの一瞬だった。
私を後ろから抱きしめてきた雪夜が、首筋に唇を当ててきたのだ。
「や、やめ…っ」
チクリと痛みが走り、嫌な予感がする。
「俺にも勝てねぇくせに。
好き放題やられ女」
「あ、んたはもう敵じゃないんだから、警戒する必要なんて……」
「じゃあ心許してくれたのか?」
少しばかり嬉しそうな声が耳に届く。
「許すも何も、私を守ってくれるんでしょ?」
「ああ、守る。お前のこと誰にも触らせたくない」
「無理なこと言わないで」
「だからこうして痕つけてんだよ」
キスマークというものがついてしまったのか、満足そうに笑い首筋に触れてくる雪夜。



