危険な愛に侵されて。




「本当…?」
「嘘だと言っていいのか」

「……ダメ」


信じたい。

両親が殺される前も、殺されてからもずっと変わらず祐樹は側にいてくれた。


そんな祐樹に私は何ができるだろう。


「お前にとって祐樹の存在はそれだけ大きいんだな」
「……うん、大きいよ」


いくら自分を偽ろうとも、過去のことをすべて忘れたいと思っていても。

祐樹の側にいると“昔の自分”を思い出す。


そのため自分を見失わずに済んだというのも正直なところで。



「認められるとムカつく」
「え……」

「祐樹だけずりぃ」


いきなり拗ねたような口調に変わるものだから、素直に戸惑ってしまう。


「何言って…」
「お前は俺のだかんな」


そんなの前々から言われているため、わかっているのに改めて言う雪夜に少し違和感があった。


「知ってる、けど」

半ば無理矢理自分のものにしたくせに。
今更何を言うんだ。