危険な愛に侵されて。




「何で答えてくれないんだ。
俺ってそんなに頼りない?」

「違う…そんなわけじゃ……」
「御園」


胸が苦しい。

そう思っていたら、タイミングよく雪夜の声が聞こえてきて。


振り向くと、制服を着崩している彼の姿が目に入った。


「無事か?」
「う、うん…早かったね」

「運良く近くにいたからな」


雪夜はそう言って、私たちに近づいてくる。

私は祐樹との話をそらすため、雪夜に続けて話しかけた。


「じゃ、じゃあ早くこの場から逃げ……」
「いや、逆に待機だな」

「え、どうして?」


待機って、もしかしたら敵が来るかもしれないのに。

そう思っていたら、雪夜はニヤリと悪そうな笑みを浮かべた。


「お前追いかけてたやつらは今、俺の仲間が追っ払ってる途中だから」

「追っ払う…?」

「さっきたまたまお前狙ってるやつらと遭遇したんだよ。それで任せて、一応こっち来た」


仲間…もしかして神田だろうか。
けれど安心して任せられるくらいの相手なはずだ。