危険な愛に侵されて。




私が、狙われている───?


高校生である私の姿はバレないと思っていたのに。
どうしてこんなことになったのだろう。

周りを常に意識していた。


そのため今まで怪しい人物がいたように思えないというのに───


『で、今どこにいる?祐樹といんだろ?
迎えに行くから場所言え』


まだ怒っているような、不機嫌な声である雪夜。

もちろん祐樹にこれ以上危険を及ぼさないためには、雪夜に頼るしかない。


そのため素直に場所を告げ、雪夜が来るのを待つ。


「電話、誰から?」
「……雪夜だよ」


すぐ来てくれるということで、私と祐樹は今いる場所から動かないことにする。

そして祐樹の質問に答えれば、彼は少し目を見張った。


「やっぱふたり、繋がってるんだな」
「え?」

それから悲しそうな表情へと変わり、素直に戸惑ってしまう。


どうしてそんな表情をするんだろう。


「祐樹…?」
「いつも涼雅は静を盗る」

「はい?」
「昔は仕方なかったけど、今は普通に悔しい」


どきりとした。
“昔は”という言葉が祐樹の口から出て。