危険な愛に侵されて。




「本当に俺たちのクラスの奴らって、カップルだのデートだの、そういうワード好きだよな」



私たちが向かうクレープ屋さんは、15分ほど歩いたところにある。

そのため学校から祐樹と並んで歩き、目的地へと向かう。


「思春期だからね、仕方がないんじゃない?」
「静はえらい大人だな」


大人というか、そういう子供心は捨ててしまったのだけれど。

もちろん話せば長くなるため、曖昧に頷いておく。


「じゃあ付き合いたいとか思わないのか?」

祐樹にしては深く突っ込んだ質問。
普段とは違う彼の姿に違和感を覚える。


「……まあ、今は別にいいかな」

一応平静を装い、祐樹の質問に答えるけれど。



「それなら涼雅とも付き合うつもりないってことでいい?」


突如祐樹の口から雪夜の名前が出て、思わずピクッと反応してしまう。


「どうしていきなり雪夜の名前が出てくるの?」


祐樹の意図がわからない。
ただ彼の表情はいつもより暗く、真剣にも見えた。