危険な愛に侵されて。








学校ではそれほど雪夜と関わることはないため、特に話すことはなく時間だけが過ぎて行き。

あっという間に放課後がやってきた。



「御園」

今日はこの後祐樹と出かけるのだと思うと、また罪悪感が抱く中雪夜に声をかけられる。


少なくとも今日は初めて名前を呼ばれ、話しかけられた。



「……どうしたの?」

あくまで“表の私”が笑顔を浮かべ、明るく雪夜に応答する。


「まだ確定じゃないからわかんねぇけど、お前多分…」

「静!準備できたか?
早くしねぇとあっこの店混むだろー」


まだ雪夜が話している途中で、口を挟んできたのは他でもない祐樹で。


「なんだ、祐樹!
今日は御園ちゃんとデートか!?」

その言葉で周りが反応を示したため、騒がしくなる教室。


「ただ寄り道するだけ」
「絶対デートだろ!な、御園ちゃん」

「違うよー!奢ってもらうだけ」
「はぁ!?待て、いつ俺が奢るって言った」

「今決めたの!」
「絶対無理だからな!」


その結果雪夜の話を聞けないまま、私は教室を後にしてしまう。